皮脂抑制だけから、保湿重視のニキビケアへ
昨年(2013年)7月に富士フィルムが発表した内容によると、『大人ニキビ』原因は皮脂過剰というより、顔の中で部分的に水分量が減少するためであるそうです。
また、生理前にニキビが増える現象についても、顔の部分的乾燥状態が関係していということです。
従来のニキビケア
それまでは、大人ニキビは、ストレスや生理周期によっておこるホルモンバランスが乱れで、皮脂分泌量が増えるためにニキビができると言われていました。大量に分泌された皮脂が、行き場を失って毛穴に詰まり、アクネ菌がとりつくからです。
そのため、まずは皮脂を抑制させて、毛穴の汚れを完全に除去するケアを重視していたはずです。
毛穴にこれ以上皮脂が詰まらないように、肌がカサカサになるほど、熱心に洗顔を行ってしまった方もいるかもしれません。
皮脂過多がニキビの原因ではない
富士フィルムでは、顔を多点測定で水分量と油分量を測り、必ずしも皮脂分泌が多い所にニキビができるわけではないとことを発見しています。
ニキビが多い人は、特にフェイスラインにできやすく、フェイスラインとフェイスライン以外の肌水分量の差が大きいほど、ニキビの数が増えることも分かっています。
毛穴に詰まった汚れを取った後は、ひたすら保湿を行うことが良いようです。脱水状態になった毛穴を、しっかり潤すことが重要となります。
にきびができるとますます乾燥肌に
また、ニキビができた個所は、バリア機能が低下していて、外部の異物も入り込みやすくなっています。
外部の異物を侵入させまいと、新しい肌を急いで作りますが、粗悪な未完成のままの肌となってしまいます。
この未熟な肌は、古い皮膚を押し上げることもできないために、剥がれ落ちない角質が毛穴に詰まってしまいます。 そして、またニキビになってしまうのです。
こうなってくると、バリア機能の回復も難しく、低下の一途をたどるばかりです。肌は乾燥して、またニキビがつくられる悪循環です。
ニキビ化粧品を選ぶ時は
毛穴に詰まった汚れを取り除きながら、バリア機能を回復するスキンケアに、富士フィルムをはじめ、他のコスメメーカーも流れが変わってきています。
保湿やバリア機能、ターンオーバーなどを、充分に考慮したニキビスキンケアとは、どれなのか慎重に選びたいものです。
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